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ロシアのグルメ旅行、おすすめ目的地10選、2025年版

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各地方のエキゾチックな料理、ワインやスパークリングワイン、チーズ、アイスクリームや林檎のパスチラ。休暇を楽しみつつ、ロシアのご当地メニューも味わえるスポットをご紹介しよう。

 旅行ガイドポータル「50 Best Tastes of Russia」が、2025年版のおすすめのグルメ旅行先ベスト50を発表した。このランキングは、レストラン経営者やホテル経営者を含む500人の専門家の投票によって作成された。その中から特に重要なスポットをご紹介しよう。

1.VDNKh、モスクワ市

キリル・カリニコフ / Sputnik

 モスクワの国民経済達成博覧会の会場は、ソビエト建築の集合するかつての公園から、今やロシアを代表する博覧会場に、そしてモスクワ市民や旅行者を惹きつけるオシャレスポットに変貌を遂げている。

 世界の最新のグルメ・トレンドが分かる他、ロシア諸地域の伝統的な食文化にも触れられる。新たにオープンしたフードホール「ロシア料理ハウス」では、15の地域料理のコーナーが設けられている。

2.アブラウ・ドゥルソ、クラスノダール地方

プレス写真

 クラスノダール地方のノヴォロシースクからほど近いこの村は、ブドウ園とワインで名高い。かつてはロシア皇帝も飲んだという有名なスパークリングワインのテイスティングや、全長5kmにも及ぶ地下の貯蔵庫の見学が可能。

プレス写真 / undefined

 もちろん、現地のレストランでは地元食材を多く使った料理が楽しめる。

3.コロムナのパスチラ、モスクワ州

イリヤ・ピタレフ / Sputnik

 21世紀に入り、モスクワ郊外の古い街コロムナで有志が18世紀のレシピに基づいたリンゴのパスチラ作りを再開した。

スタニスラフ・クラシルニコフ / TASS

 そしてこのパスチラを街のブランドとして確立した結果、コロムナを訪れる観光客は古いクレムリを見て、さらにパスチラ作りの工場とパスチラ博物館もコースに加えるようになったのである。

4.チスタヤ・リニヤ、モスクワ市

マキシム・ブリノフ / Sputnik

 ビジネスセンター「モスクワ・シティ」のフェデレーション・タワー東塔の89階、地上327メートルにあるのは、世界で最も高い場所で稼働するアイスクリーム工場だ。加えて、この工場に関する展示もある。

セルゲイ・ファデイチェフ / TASS

 チスタヤ・リニヤブランドのアイスクリームは2001年から販売されており、品質と多様なラインナップで、子供から大人まで多くのロシア人に愛されている。

5.WinePark、クリミア

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 クリミア半島ヤルタのムリヤ・リゾートには、ロシアを世界のワイン文化の一大発信地にするべく目標を掲げるワイン・パークがある。ここは上質なグルメ旅行を想定した施設となっている。

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 ブドウ園と醸造所、チーズ製造所、現代クリミア料理を提供するレストランがあり、ガイドツアーやワークショップが開催される。アクティビティも充実しており、宿泊施設も様々なニーズに合わせたものがある。

6.エヴゲニヤとヴァジム・ディーモフのプロジェクト、スーズダリ

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 ヴァジム・ディームフは、古都スーズダリがおしゃれなツーリズムのスポットとして生まれ変わる切欠を作ったビジネスマンと有志たちの1人だ。「ディーモフ」をハムの有名ブランドに押し上げた彼は、スーズダリで伝統的工法による食器製造の「ディーモフ・ケラミカ」を設立。

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 さらにホテル複合施設と、ローカルな伝統的食文化と最新のグルメ・トレンドを融合させたレストラン・チェーンを立ち上げた。おとぎの国のような街で楽しむロシア料理と、ロシアの伝統的ティー・タイムの組み合わせは、これまで無かったグルメ旅行の協奏曲だ。

7.オレグ・シロタのイストリンスカヤ・チーズ工房、モスクワ州

アントン・デニソフ / Sputnik

 モスクワ州のイストラ市で製造されているオレグ・シロタのチーズは、広く同州やモスクワを越えて高い知名度を誇る。彼のチーズ工房ではチーズの愛好家を対象に各種イベントやワークショップ、ツアーなどを開催。

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 地元のチーズを使ったオニオンチーズスープやフォンデュ、ハンバーガーの他、様々な珍しいチーズ食品も味わえる。

8.サンクト・ペテルブルグのパン博物館

 「パンはすべての頭(Хлеб всему голова)」とロシアでは言われてきた。ペテルブルグのこの博物館は、大昔から現代に至るまでのパンの製造・販売・利用をテーマにしている。

オレクサンドル・デミャンチュク / Sputnik

 ちなみに博物館が入居しているのは、建築遺産にも指定されている19世紀前半に建てられた木造邸宅である。パンの多様なレシピが紹介され、発掘されたパンの型枠や粉挽き機や古民具などの考古学資料が展示されているほか、レニングラード包囲戦におけるパン事情などを詳しく説明している。

9.アルヒズ、カラチャイ・チェルケス共和国

デニス・アブラモフ / Sputnik

 山岳豊かなカラチャイ・チェルケスの新たなリゾート、アルヒズは地元の水源のミネラルウォーターで名高いが、コーカサス料理の多様さも魅力だ。

デニス・アブラモフ / Sputnik

 グルメツアーは地元カラーの濃い夕食や、ヒチン(様々な具の入った平たいパン)作りのワークショップ、そしてワイン・カジノと盛りだくさん。だがコーカサス料理の主役は、何と言ってもシャシリクだろう。

10.Chateau de Talu、クラスノダール地方

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 「シャトー・デ・タリュ」は、自らをロシアにおけるフランスの欠片と称する。ゲレンジークのこのワイン醸造所はレストラン併設で、海の見える抜群の立地。醸造所となっている宮殿のツアーやワインの試飲に加え、ワインを使った絵画教室や、ぶどう園の風景が見える部屋の美しいインテリアでの写真撮影など、バラエティに富む体験ができる。

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レストランのメニューは伝統的フランス料理とロシア料理。地元食材中心に最新技術も応用し、古典料理をアレンジした創作料理もある。

グルメ・ツーリズムにおすすめの全リストはこちらのサイトに掲載(ロシア語) tastesofrussia.ru