GW2RU
GW2RU

冬のロシア、10の旅行プラン

olgaIT / Getty Images
雪と寒さに挑戦したいあなたへ!ロシアの冬を満喫したい方におすすめのプランをご紹介しよう。

1.犬ぞり体験

アルトゥール・レベデフ / TASS

 わんぱくなハスキーが曳くソリが、針葉樹林の中を滑ってゆく。晴れた冬の日に、最高に気持ちの良い過ごし方だ。犬については、心配ご無用。ハスキーは抜群の耐寒性を誇り、非常に多くの運動量を必要とする(1日に100km以上も移動可能)犬種だ。犬ぞりを体験できる地域は、ロシア中に多い。なんとモスクワとモスクワ州だけでも、体験可能な自然公園は10を超える。例えば「ルズカヤ・アリャスカ」や「ハスキー・ランド」などだ。

2.バレエ『くるみ割り人形』を鑑賞する

アルチョーム・ゲオダキヤン / TASS

 チケットの手配はお早めに。なにしろ毎年、ボリショイ劇場のチケット売り場には長蛇の列が発生するのだ。とはいえ、「もっとも新年らしい」演目である『くるみ割り人形』を鑑賞できるのは、なにもボリショイ劇場だけではない。モスクワなら、スタニスラフスキー・ネミロヴィチ=ダンチェンコ劇場と、クレムリン宮殿。ペテルブルクなら、マリンスキー劇場でも上演される。

 ロシア国内の旅行のついでに、他の都市で上演される『くるみ割り人形』を鑑賞するのも良いかもしれない(ノヴォシビルスク、ペルミ、エカテリンブルク、ニジニ・ノヴゴロド、ヤロスラヴリ、チュメニ)。

3.バイカル湖の氷に触れる

NickolayV / Getty Images

 バイカル湖を訪れた人は一様に、まさしくエネルギーに満ちた本物のパワースポットだ、と言う。冬から3月末頃まで、バイカル湖は特別な雰囲気をまとう。広大な水面が凍って、一面のスケートリンクと化すのだ。島や崖は実に多様な氷の塊に覆われ(詳細)、その形の不思議さは自然の驚異というほかない。バイカル湖の氷上は自動車でのツアーもあるが、スケート靴を履いて滑れば、氷のひび割れる音まで聞くことができる。

4.オーロラを見る

ピョートル・コワレフ / TASS

 夜空に折り重なる色のカーテンは、想像を絶する景色だ。オーロラを見るなら、行き先は冬のムルマンスク。空港から町に向かう道中でも、オーロラを目撃できることがある。あるいはバレンツ海沿岸、オーロラの名所として名高いテリベルカ村のグランピング施設で、ガラス張りのドームからオーロラを眺めるのも良いだろう。

5.アルペンスキーとスノーボード

ドミトリー・フェオクトストフ / TASS

 ロシアの気候風土はあらゆる冬のスポーツに適している。シーズンも(特にシベリアでは)秋の中盤から春の中盤までと長い。ケメロヴォ州の人気スキーリゾートであるシェレゲシュ、ソチからほど近いクラスナヤ・ポリャーナ、ムルマンスク州キーロフスク市のヒビヌイ、そしてモスクワ周辺にも数カ所のスキー場がある。ロシアの有名なアルペンスキー場については、こちらの特集が詳しい。

6.温泉に浸かる

アントン・ポドガイコ / Sputnik

 寒さの中、温かい露天風呂に浸かる快感!ロシアにも、温泉で名高い場所が幾つかある。クラスノダール地方、コーカサスのミネラーリヌィエ・ヴォードィの保養地、そしてなんと…シベリアにも。シベリアではチュメニ州、アルタイやカムチャッカなどが温泉地だ。温泉のあるリゾートは、こちらの特集をご参照いただきたい。

7.ヨーロッパ最大のリンクでスケート

パヴェル・クズミチェフ

 2024年、ペテルブルクのフィンランド湾沿いに世界最大(!)の野外型スケートリンクがオープンした。面積は28000㎡。同時に数千人が滑れるという広大さだ。超高層ビルのラフタ・センターや、ガスプロム・アリーナ・スタジアムといった、ニュー・ペテルブルクのシンボル的な建築を背景にスケートを楽しめるスポットだ。オープン当時の様子も、多数の写真とともに特集している。

8.ロシアン・スタイルでリフレッシュ

olgaIT / Getty Images

 バーニャ、三頭立てのトロイカ、金色のタマネギ頭のロシア正教会を眺めながらの散歩、サモワールで沸かした紅茶(もしくは度数強めのナニか)、熱いスープとピロシキにブリヌイとカマスの卵を添えて…ロシアきっての明るく居心地の良い街スーズダリを訪れる目的はいくらでもある。新しい建築は無いが、美しい木彫りの窓枠を備えた木造家屋が建ち並ぶ街は魅力満点。ただし、ホテルの空室はすぐ埋まってしまうので、宿泊の予約はお早めに!

9.ロシア版サンタの故郷を訪ねる

アレクセイ・フィリポフ / Sputnik

 ロシアの場合、新年の主役はジェド・マロース。長身に白髭、豪華な外套と長い杖が特徴。ジェド・マロースはロシア国内の数カ所に別宅が散らばるが、本部ともいうべきものがヴォログダ州のヴェリーキー・ウスチュグ市にあり、ここは非公式ながらロシアの新年の街とされている。

 ジェド・マロースに新年の願いを書いた手紙を直接渡せるほか、新年ツリーのオーナメントの絵付け体験も可能。ちなみに、冬季はヴェリーキー・ウスチュグまで専用の観光列車も運行している。

10.赤の広場で新年を迎える

YuTphotograph / Getty Images

 ロシアを代表する時計台の鐘が12回鳴り、花火が打ち上がる中を大群衆の大歓声とともにスパークリングワインで乾杯!一生ものの思い出だろう。大晦日の赤の広場は入場制限があるため、GUMのスケートリンクの夜間チケットをあらかじめ購入しておくのがベター。ちなみに、モスクワ地下鉄は大晦日から新年にかけて無休で運行(しかも無料)しているため、年明けの夜のモスクワを存分に散策してから、地下鉄で帰ることも可能と便利!