新ケルソネソスの新たな見どころ
新ケルソネソスの見どころ:古代から聖ウラジーミルまでを体験する歴史公園
このほど、新ケルソネソスにおいて、聖ウラジーミル公に捧げられたキリスト教博物館の初公開展が開幕した。構想自体は1913年、ロシア皇帝ニコライ2世の時代に遡るが、第一次世界大戦により実現は長く延期されていた。100年以上を経て、その構想が現代に蘇った形だ。
現在開催中の特別展「ゴッドファーザー」では、再現された古代ケルソネソスの街並みを舞台に、ウラジーミル公の生涯とルーシ受洗の物語が、大規模な映像と演出によって描かれる。展示ケースに並ぶ遺物を鑑賞する従来型の博物館とは異なり、来館者自身が古代都市の空間に「立ち会う」没入型の歴史体験が特徴だ。
偶像崇拝者であった一人の統治者が、キリスト教を受け入れ、戦士から聖人へと変貌していく過程。その選択が、後の東スラヴ世界の精神的・文化的基盤を形づくったことが、視覚と空間を通して語られていく。
歴史を「読む」のではなく、「体感する」。新ケルソネソスは、古代都市の記憶を現代に引き寄せる、新たな文化拠点として注目を集めている。
リンク:
WEBサイト:https://херсонес.рф
Telegram:https://t.me/new_chersones