水中翼船メテオールでめぐる8つのルート

Ilya Timin / Sputnik
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水中に翼を持つ船である。この船で楽しめる水上の旅をご紹介しよう。

 メテオール、ラケータ、コメータ、ヴァルダイ、ヴォスホードといった高速船はソ連時代に登場し、たちまち観光客の人気を獲得した。旅の所要時間は短くなり、船の揺れもそれほど感じられない。水中翼船は速度を上げるにつれて、水面より上を滑るように走る。デッキがオープンタイプの船と違って、密閉された客室では波でずぶ濡れになる心配も無く、一方で窓が大きめなので眺望も良い。現在、こうした水中翼船はネヴァ河およびヴォルガ河の水域、ラドガ湖で活躍している。

1. サンクトペテルブルク~ペテルゴフ

所要時間:45

距離:30

Alexey Danichev / Sputnik
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 北の都のメテオール水中翼船は、人気の観光スポットへの特急列車さながらの存在である。特に利用者の多いのが、皇帝の夏の離宮ペテルゴフへ向かうルートだ。メテオールはドヴォルツォヴァヤ河岸およびアドミラルテイスカヤ河岸から出発し、ニジニー公園に到着する。ペトロパヴロフスキー要塞、ワシリエフスキー島、ラフタ・センター、トゥチコフ橋、ベタンクール橋、ピョートル大帝の別邸ストレリヌイが見られるルートだ。特にペテルゴフは、ピョートルが思い描いたように、水上から眺められるのが最大のポイントである。

2. サンクトペテルブルク~クロンシュタット

所要時間:1時間

距離:50

Andrey Bessonov / Sputnik
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 都市の渋滞をぬったり、クロンシュタットの堤防を走ったりする代わりに、フィンランド湾を疾走するルートがある。メテオールはドヴォルツォヴァヤ河岸およびアドミラルテイスカヤ河岸から出発し、旧市街の「ジムニャヤ・プリスタニ」波止場、もしくは「オストロフ・フォルトフ」のパトリオット波止場に着く。この公園からはロシア海軍栄光博物館へのアクセスも抜群で、クロンシュタット散歩の出発点として絶好の地点だ。

3. ソルタヴァラ~ヴァラーム

所要時間:5075

距離:42

lvinst / Getty Images
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 ヴァラーム救世主顕栄修道院のある島までは、ラドガ湖上の水路しかない。行程はペテルブルグもしくはプリオゼルスクからスタートするのが一般的だが、多くの観光客はカレリア地方の小都市ソルタヴァラから出発する。修道院の船は、夏季はメテオール、冬季はホバークラフトと、年間通してラドガ湖を運行している。湖上の旅は、切り立つ崖の島々で有名なラドガ湖の岩島群の風景を楽しめるベストルート。とはいえ、この辺りの気候には注意も必要。風雨が強くなると運航中止か、翌日に延期となる。

4. ペトロザヴォツク~キジー

所要時間:7590

距離:53

Ilya Timin / Sputnik
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 ヴァラーム同様、キジー島も水上から上陸できる。5月から10月にかけて、カレリアの首府ペトロザヴォツクから1時間半ほどで、木造教会群で名高いキジー島だ。帰りの便まで4時間。ユネスコ世界遺産に登録された美しい建築アンサンブルをゆっくり見学できる。

5. ニジニ・ノヴゴロド~カザン

所要時間:9時間

距離:400

Anastasia Makarycheva / Sputnik
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 夕暮れの都ニジニ・ノヴゴロドから、タタルスタン共和国の首府カザンまでの行程は約半日。ヴォルガ河を下りたいが、あまり長時間の船旅はできないという方におすすめなのがこのルート。メテオールはヴァシリスルスク、コジモデミヤンスク、チェボクサルィ、マリインスキー・ポサードに寄港しながら目的地に向かう。チュヴァシ共和国の首府チェボクサルィへの道中、閘門を通る。河川の旅ビギナーにとっては、実に新鮮な体験となるだろう。

6. カザン~スヴィヤシュスク

所要時間:40

距離:30

Legion Media
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 ヴォルガ川とスヴィヤガ川の合流点に位置するスヴィヤシュスク要塞は、イワン雷帝の命令によってわずか1か月強という期間で建設された。現在、島の上のこの町には16世紀の生神女就寝大聖堂(ユネスコ世界遺産に登録されている)、至聖三者教会を目当てに多くの観光客がやってくる。後者は、イワン4世がカザン遠征前にここで祈りを捧げたとされる教会だ。また、対岸にはマカリエフ修道院も見える。

7. カザン~ボルガル

所要時間:2時間

距離:140

RamilF / Getty Images
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 ヴォルガ・ブルガールの首都は922年にイスラム教を国教とし、ボルガルでは毎年5月にこの歴史的出来事を祝う。カザンからボルガル河港へは高速船が毎日運航している。ボルガル河港からは、ユネスコ世界遺産までバスが出ているが、徒歩でも40分くらい。道中は雄大なヴォルガ河や巨大なクイビシェフ貯水池といった風景を楽しめる。 

8. イルクーツク~ボリシエ・コティ

所要時間:90

距離:70

Legion Media
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 夏は、イルクーツクからメテオールでバイカル湖畔へ旅できる。気候にも左右されるが、夏季の運航は6月から9月末まで。冬季は、アンガラ川とバイカル湖上をホバークラフトが航行する。18~20世紀にかけての建築が残るタリツィの野外民族博物館などがおすすめだ。リストヴャンカまでアンガラ川の旅は1時間ほど。対岸にはバイカル港。環バイカル鉄道はこの集落からスタートし、古い線路と列車が今も残っている。バイカル湖を西岸沿いに進み、かつて金鉱採掘者の一大集落だったボリシエ・コティへもたどり着ける。