唯一、フェオファン・グレクのフレスコ画が現存する教会

パヴェル・クズミチェフ
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14世紀の著名な画家は、コンスタンティノープルからモスクワに至るまで40以上の教会を装飾したが、彼の教会壁画が内部に残っているのはヴェリーキー・ノヴゴロドのみだ。

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 ヴェリーキー・ノヴゴロドでは、11世紀から現代に至るまで、50以上の歴史的な教会を見ることができる。その中でも特に印象的なのが、イリナ通りにある救世主顕栄教会である。

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 この教会は1374年、裕福な職人や商人など、通りの住民の資金によって建設された。1378年には、世界的に知られるビザンティンの巨匠フェオファン・グレクが、内部の壁と天井を装飾した。

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 フェオファン・グレクはビザンツ帝国で生まれ、コンスタンティノープルからモスクワに至るまで40以上の聖堂を手がけた。しかし、彼自身の筆によるフレスコ画を教会内部で見ることができるのは、生神女変容教会だけである。

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 古いフレスコ画の中で最もよく保存されているのは、ドームに描かれた全能者キリスト。

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 美術史家によれば、フェオファン・グレクはノヴゴロドの教会壁画に大きな影響を与えたとされている。この教会には、彼の弟子や後継者による作品もあった可能性がある。

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 しかし、教会の壁画の大部分は失われた。数世紀前に壁が白塗りされ、その上から別の装飾が施されたため。古いフレスコ画の修復・公開が始まったのは20世紀に入ってからで、その作業は現在も続いている。

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