軟音符「Ь」 と硬音符「Ъ」:どのように使うのか?

軟音符「Ь」 と硬音符「Ъ」:どのように使うのか?
ロシア・ナビ (写真: Melpomenem/Getty Images)
ロシア語のアルファベットには、実際には発音されない、理解が難しい文字が2つある。しかし、単語の読み方を示す記号として非常に重要だ。

 軟音符(мягкий знак)– ь

 硬音符(твердый знак)– ъ

 外国人は、これらの文字の使い方を学ぶのに苦労することが多い。

 まず覚えておかなければならないのは、どちらも、2つの文字(通常は母音と子音)を分離する機能をもっていることだ。

 「ь と ъ は両方とも、その後に е、ё、ю、я、и の文字のいずれかが続く場合において、文字の頭に j を付けて読む必要があることを示している」。Gramota.ruは、このように説明している

 硬音符「ъ」は、子音に終わる接頭辞の後で、そして、「е、ё、ю、я」の各文字の前に、使用される。例を次に示す。「подъехать」、「объявление」。

 軟音符「ь」は、「е、ё、ю、я、и」の前に使われる。単語の例は次の通りだ。「платье」、「вьюга」、「воробьи」。

 違いを比べてみよう。単語「лягушка」(「lyagushka」〈カエル〉)を読む場合、「я」を「ja」と発音することはない。

 単に「l」の文字を「軟らかく」、「l'agushka」と発音するだけだ。しかし、例えば「платья」という単語を読む場合は、「platja」とはっきりと発音する必要がある。

 もちろん、すべてのルールと同様に、このルールにも例外がある。

 たとえば、他の言語からロシア語に入った単語、つまり外来語をいくつか見てみよう。Gramota.ru に述べられているように、「ь」(軟音符)は、文字「о」の前に現れることがある。「бульон」(ブイヨン)、「компаньон」(コンパニオン)、「лосьон」(ローション)、「шампиньон」(シャンピニオン)、「сеньор」(セニョール)などだ。

 ただし、軟音符には、他にもいくつかの機能がある…。引き続き注意しよう。これについても学習をお手伝いします!

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