
ロシア語検定、試験対策のヒント

モスクワの国立プーシキン記念ロシア語大学では、外国籍の人がロシア語検定を受験してロシア語能力の認定を受けることができます。同大の専門家に、試験対策について語ってもらいました。
プーシキン大学のロシア語検定とは?
プーシキン大学の検定試験は、同大の専門家たちが考案した、外国語としてのロシア語能力を検定する独自のメソッドです。
プーシキン大学は1992年から外国語としてのロシア語能力検定を行っており、以下のプログラムを開発してきました:
- 大人および学齢期児童を対象としたロシア語日常会話の検定プログラム;
- ビジネスおよび商業分野における業務上のロシア語能力の検定プログラム;
- 国際観光事業の分野におけるロシア語能力の検定プログラム;
- バイリンガルの学生を対象としたロシア語能力の検定プログラ。
プーシキン大学の検定は、外国の教育機関への進学、多国籍企業やホテル・観光業界への就職時に有利になり得ます。
バイリンガル学生向けのロシア語能力検定は、ロシア語が外国語と同等に使用される家庭出身の学齢期児童のロシア語能力を証明するものとして機能し、外国の教育機関(学校、高等教育機関)に提示可能です。
検定に向けてどのように対策する?

プーシキン大学の検定を受験するにあたっては、体系的な準備が必要です。以下のアプローチをおすすめします:
1.自身のロシア語能力を把握しましょう。大学のホームページに掲載されている検定の例題を解き、外国語としてのロシア語を教授している現役教師の判断を仰ぐのも良いでしょう。
2.あらゆる会話パターンを練習して、総合的に準備しましょう:
- リスニング:ポッドキャストやニュースを聴きましょう;
- 読解:試験用のテキスト、記事、短編小説を読みましょう;
- 筆記:エッセーや手紙を書き、検定の例題を解きましょう;
- 会話:ロシアを母語とする、様々な年齢や性別の人と多く会話し、間違いがあれば指摘してもらいましょう。
3.文法と語彙を反復しましょう。
- 文法:自分のレベルに合った重要な文法を反復練習しましょう(格、動詞の種類、時制など);
- 語彙:語彙をテーマ別(家族、仕事、都市など)に覚えましょう。単語と構文の勉強を補助するアプリなどを活用しましょう;
4.例題を解きましょう。検定試験の時間制限を考慮し、制限時間内に問題を解けるように、慣れておきましょう。
5. 検定試験の状況をシミュレーションしましょう:
- 教師や友人に頼んで、口頭試験の練習をしてみましょう;
- ヒントや辞書を使わずに、例題を解いてみましょう。
こうした対策をしておけば、試験本番で緊張することなく、本領を発揮できるでしょう。
*本記事の作成に際し、プーシキン大学にご協力いただきました、ありがとうございました!