知っておくべきソ連時代の略語TOP5

ロシア・ナビ(写真:パブリックドメイン, WIN-Initiative/Neleman/Getty Images, Glow Images/Getty Images)
ロシア・ナビ(写真:パブリックドメイン, WIN-Initiative/Neleman/Getty Images, Glow Images/Getty Images)
 ロシア人は何でも短縮するのが大好きで、日常会話では、それなしでは済まされないほどだ!さて、これらの略語は何を意味するのだろうか?

 略語は、ロシア語に不可欠な一部をなしており、今日では、これを使わずに済ますなど想像できない。

 「ソ連時代、ロシア語には、新しい略語が大量に出現した。ソビエト体制に批判的な人々の主張によれば、多くの略語は、滑稽で不調和で全体主義的な、『ニュースピーク』の一部だという」(*ニュースピークは、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に出てくる架空の言語)。ポータルサイト「Gramota.ru」の編集者、アンドレイ・ゴルシコフはこう述べる。

1.ВКП(б) (VKP(b))

 この略称は、ボルシェヴィキを意味する。Всесоюзная коммунистическая партия (большевиков) (全連邦共産党 (ボリシェヴィキ))の略称だ。これは、1925年から1952年までの、共産党の名称であり、その後は、ソビエト連邦共産党に改名された。

2.КГБ(KGB)

 この略語は多くの人に知られているだろう。Комитет Государственной Безопасности(国家保安委員会)。ソ連の秘密警察だ。

3.НКВД(NKVD)

 Народный комиссариат внутренних дел(内務人民委員部)。その前身であるチェーカー(ЧК)とOGPU(ОГПУ)は、KGBほど知られていないが、実際には、これらの組織が、ボルシェヴィキとスターリンによるあらゆる弾圧を担当する治安機関として機能していた。

4.Комсомол(Komsomol)

 Коммунистический союз молодежи(共産主義青年団)。共産党の青年団だ。

5.ГУЛАГ(Gulag)

 この略称の実際の綴りは「ГУЛаг」。Главное управление лагерей и мест заключения(矯正労働収容所中央管理局)。後に、この刑務所システムの名称が、収容所そのものを指すようになった。

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