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最古のロシア語の碑文は10世紀にさかのぼる

Alexander Kislov, Natalya Nosova
スモレンスク近郊で発見された壺に刻まれていた碑文である。

 粘土の壺に刻まれた「гороухща(ゴロウフシャ)」という碑文は、現存する最古のキリル文字の碑文とされている。この壺は1949年、スモレンスク近郊のグニョーズドヴォ村の発掘で見つかり、10世紀半ばのものと考えられている。

 「гороухща」が何を意味するのかは今も不明で、「горчица(からし)」「горячее(あつもの)」、あるいは持ち主の名前だという説もある。

 しかし、この語に使われている「щ」という文字はスラヴ語に特有であり、この語がスラヴ語起源であることだけは確かである。