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ソ連の体育プログラムGTO、今年で95周年

アナトリー・ガラニン / Sputnik
1931年3月11日、ソ連でGTOの認証バッジが制定された。ソ連邦全体を包括する、体育複合プログラムのバッジである。

 ソ連人は模範的生産労働者であり、スポーツ万能であり、ソ連軍の頑健な兵士でなければならなかった。このプログラムの名称も、まさにそうした思想を体現したもので、GTOとは「Готов к труду и обороне(労働と防衛の用意あり)」の頭文字をとったものである。体力強化プログラムと、労働や軍事に役立つ技能の習得が含まれたプログラムだ。GTOが定める基準を全てクリアした者には、GTOバッジが授与される。1931年12月には早速、バッジの授与が始まった。GTO1級バッジの授与者第一号となったのは、スピードスケート欧州選手権チャンピオン、3度のソ連チャンピオンに輝いたヤコフ・メリニコフだった。

TASS

 GTOプログラムには3等級の難易度があり、それぞれピオネール、男性、女性というカテゴリに分けられていた。ランニング、投てきなどのスポーツの科目の他、運転、射撃、ガスマスク着用、軍装にライフルを携行したランニング、自己防衛、弾薬箱の運搬といった項目があった。後に、年齢別にもカテゴリが設けられた。

アルバート・シマノフスキー / TASS

 1941年にはGTO1級をクリアした者は600万人に達した。栄誉あるGTOバッジを授与された者の中にはイワン・コジェドゥーブ、アレクサンドル・ポクルィシュキン、ニコライ・ガステッロといったパイロットたちもいた。1970年代半ばには、GTOをクリアした者は7500万人を超えた。

ウラジーミル・スミルノフ / TASS

 ソ連崩壊後は、GTOというシステムそのものも消滅した。しかし23年を経た2014年、GTOは形を変えて復活する。現代版のGTOは18の段階から成り、大人はもちろん、子供も6~7歳から挑戦できる。70歳以上も含めた高齢者向けのカテゴリ、そして体の不自由な人向けのカテゴリも設けられた。現在、新GTOの基準をクリアした人数は1100万人以上にもなる。