米紙『ワシントン・ポスト』は「世界はついにロシアのフィギュアスケート選手の姿を見た。彼女は期待を裏切らなかった」と評価。解説者の間でも、「ロシアには依然として金メダルを狙える力がある」との声が上がっている。
米紙『ワシントン・ポスト』は「世界はついにロシアのフィギュアスケート選手の姿を見た。彼女は期待を裏切らなかった」と評価。解説者の間でも、「ロシアには依然として金メダルを狙える力がある」との声が上がっている。
ペトロシアンが選んだのは、マイケル・ジャクソンの名曲メドレー。「アース・ソング」「ビリー・ジーン」「ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス」に乗せたショートプログラムは、強いリズムと繊細な表現を兼ね備えた構成だ。
演技は安定感に満ちていた。ダブルアクセル、トリプルルッツ、そしてトリプルフリップ―トリプルトウループのコンビネーションを成功させ、72.89点で5位。審判団はジャンプの精度だけでなく、音楽との一体感や滑らかなスケーティングも高く評価した。
本人は演技後、「緊張はしていなかった。ただスケートを楽しんでいた」と語る。
ペトロシアンは2007年、モスクワ生まれ。フィギュアスケートとの出会いは2歳のときだった。人気テレビ番組『アイス・エイジ』でトップスケーターたちの演技を目にし、「自分も滑りたい」と強く願うようになる。突然の申し出に両親は驚いたが、少なくとも4歳までは待つよう説得。それでも彼女の意志は変わらなかった。
その「待てない性格」は、幼少期から際立っていた。幼稚園に飽きてしまい、通常より1年早く学校へ進学したというエピソードも残る。
13歳までは学業とトレーニングを両立していたが、競技に専念するため教育形態を切り替える。同時に大きな決断を下す。コーチをイリーナ・ストラホワから、名伯楽エテリ・トゥトベリーゼへと変更したのだ。
2019/2020シーズンにロシアカップでデビュー。以降、国内選手権で3度の優勝を果たし、ジュニアグランプリでは金メダルと銅メダルを獲得。ロシアジュニア選手権でも銀メダルを手にした。
そして2021/2022シーズン、女子選手として初めて4回転ループを成功させるという歴史的な記録を打ち立てる。ジャンプ競技の全国選手権でも優勝し、テクニカル面での強さを証明した。
氷上での激しさとは対照的に、オフの時間は静かに過ごすタイプだ。自宅では古典文学を読むことが多く、とりわけ『戦争と平和』を愛読。詩人マリーナ・ツヴェターエワやアンナ・アフマートヴァの作品にも親しむ。パズルを解くのもお気に入りの時間だという。
また、遠征にはヨークシャー・テリアの愛犬アルマを連れていくこともある。
北京のオリンピック予選で209.63点を記録し、上位5位に入ったペトロシアン。ミラノ大会への出場権を獲得し、女子フィギュアで唯一のロシア代表としてリンクに立つ。
今回の大会は、彼女にとってこのレベルでの初の国際大会となる。女子シングルのメダルを争うフリープログラムは、2月19日(木)夜に行われる予定だ。