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2026年五輪銀メダリスト:ロシア人のニキータ・フィリッポフ選手をご紹介しよう

授賞式でのニキータ・フィリッポフ
ミハイル・テレシェンコ / TASS
山岳スキーは、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック大会で初めて採用され、このロシア人スキーヤーが、スプリントで銀メダルを獲得した。

 ニキータ・フィリッポフ(23歳)は、2002年にカムチャッカ半島で生まれた。地元の自然はウィンタースポーツに最適であり、ニキータは2歳でスキーを始めた。8歳でバイアスロン、12歳で山岳スキーも始めている。

 「子供の頃、父がツーリングスキーを履かせてくれた。当時はスキーが大きすぎたし、ブーツも私の足の2倍もあったけど、でも、すごく興味をもった。今はワールドカップと2026年オリンピックに向けて、トレーニングキャンプで新年を過ごしている」。ニキータは自身のソーシャルメディアでシェアしていた。ちなみに、ニキータの父は、ロシアの山岳スキー代表チームの監督だ。

ニキータ・フィリッポフが、スヴェルドロフスク州ウラレツ村のマウンテン・ベラヤ・スキーリゾートで開催された「第2回全ロシア最強者スパルタキアード」でスプリントに出場。
アンドレイ・ヴァレンコフ / Sputnik

 山岳スキーは、登山とアルペンスキーの要素を組み合わせた冬季スポーツだ。今回のイタリア冬季五輪で初めてオリンピック競技に採用され、近年になって広く注目を集めている。

 カムチャッカでは、長年にわたってこのスポーツの大会が開かれており、ニキータは、2014年から火山での山岳スキーや国際山岳スキー大会「カムチャッカレース」に参加している。

Legion Media

 このアスリートは、山岳スキーのほか、スカイランニング(ランニング形式の快速登山)も楽しんでおり、両種目のロシア選手権で何度も優勝している。筋力トレーニングにも取り組んでいる。

 2017年、彼はロシア代表チームの一員として、世界選手権(やはりイタリアで開催された)に出場した。そして翌年、ヨーロッパ選手権のバーティカルレース(山岳地帯を駆け上がる登り専用のスカイランニング)で4位となった。

フィリッポフ、オリンピックレース中
ミハイル・テレシェンコ / TASS

 このロシアの山岳スキー選手は、2020年ローザンヌユースオリンピックで6位入賞。そして今年1月には、ワールドカップで銅メダルを獲得した。 

 「オリンピックは私の夢」と同選手はインタビューで語っており、中立選手として競技しなければならなかったものの、出場資格を得ることができたときは嬉しかったという。

ミハイル・テレシェンコ / TASS

 五輪のプログラムはスプリント。標高差70mほどのゲレンデの斜面を、シールをつけたスキーで登り、スキーを外して歩く登りと、スキー滑降を合わせて、3分~3分半程度のコースを設定して争われる。ニキータはスプリントが得意で、2月19日のレースで銀メダルを獲得した。

 「スプリントは、山岳スキーを新たな観客層に見せるために創られた種目だ。しかし、『インディビジュアル』は、テレビで放映しにくいし、一般視聴者の関心も低いだろう(*インディビジュアルは、距離が男子約1600〜1900m登高 / 女子約1300〜1500m登高。複数の登り・滑降・担ぎ区間を含む)。スプリントとリレーなら、オリンピックでも、ファンの皆さんに気に入っていただけるかもしれない。そして、競技種目を拡大していければと思う。2030年のフランスでのオリンピックでは、インディビジュアルも採用してもらえると期待している。しかし、この競技の形式も、変更されるかもしれないが」。フィリッポフは、オリンピック前にこう語った

 スポーツがこのスキーヤーの生活のすべてを占めているようだ。彼は、ソーシャルメディアでトレーニングの様子をシェアしているが、私生活についてはほとんど触れていない。