冬を乗り切るロシア流5つの方法
1.いお茶を飲む
コーヒーのことはいったん忘れる。ロシア人が冬に体を温めるのはお茶だ。熱い飲み物は内側から体温を引き上げ、血管を拡張させ、血液をまるで最終電車に遅れまいとするかのような勢いで全身へと巡らせる。理想的な冬のお茶には、ジャムか蜂蜜が欠かせない。
2.とにかく栄養たっぷりの料理を作る
ロシア料理には「体内のストーブ」を点火するための料理が豊富にそろっている。たとえばソリャンカ。レモン、ソーセージ、塩漬けキュウリが入った肉のスープは、凍りついた心さえ溶かしかねない一品だ。続いてはソバの実のカーシャ。ただし、ただのカーシャではない。たっぷりのバターを加えたものだ。
そしてキャベツ入りピロシキ。もはや芸術だ!ひとつ買えば、手も温まり、胃袋も満たされる。一石二鳥である。
3.すきま風と戦う
古い家では、窓やドアの隙間から熱が逃げていく。そのため、徹底的に断熱対策を施す。スポンジ材や専用テープ、さらには発泡ウレタンまで総動員。こうして作られた防寒構造はびくともしない。それでも厳寒の日であっても、室内の換気のために窓を開ける習慣は守られる。
近年では窓だけでなく床も断熱される。床暖房は主に浴室やキッチン、バルコニーに設置されるが、時には住まい全体に導入されることもある。
4.こまめに体を動かす
凍えた人間にとっての鉄則は、立ち止まらないこと。速足での散歩は、どんなお茶よりもよく体を温める。しかし、ただ歩くだけでは物足りない。そこで登場するのがスキーだ。息を切らし、ストックを振り、雪に顔から転び、悪態をつき、立ち上がる――その繰り返しで体はしっかり温まる。
スキーが退屈だという人には「ヴァトルーシュカ」(雪のチューブ)。純粋なアドレナリン、笑い声、そして何度も坂を駆け上がる必要性。さらに忘れてはならないのがスケートである。
5.さあ、バーニャを焚き付けよう!
冬に最も暑い場所はどこかとロシア人に尋ねれば、迷わず「バーニャ」と答えるだろう。まず70~100度の蒸気の中で体を温め、その後は雪山に飛び込むか、氷に穴を開けた水中へと身を投じる。激しい温度差は血管を鍛え、エンドルフィンの分泌を促す。白樺やオークのヴェニク(枝箒)で体を打つマッサージは、血行を一気に促進させる。