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ソ連家庭に必ずあった5つの品

ヴァレリー・シュストフ / Sputnik
綺麗な食器や磁器の人形などなど。生活の彩りと心安らぐ空間を作るために、ソ連市民が揃えた品々とはどのようなものだろうか?

1.食器セットと食器棚

ウラジーミル・ヴドヴィン / Sputnik

 最も基本的かつ大事だったのが、食事用、紅茶用、コーヒー用など、磁器の食器セットを揃えることだった。どんなシーンの贈答にも相応しいのも、食器セットの良い所。結婚式で新郎新婦のために、あるいは職場の同僚の記念日などに、お金を出し合って購入して贈られた。こうしたセットは高価な上に入手も困難で、ツテを頼って手に入れることも多かった。美しい食器セットを普段使いにするのは稀で、特別な日にだけ使い、あるいは食器棚に飾りっぱなしというケースも少なくなかった。

A. ヴァルファロメエフ / Sputnik

 6人分の紅茶セットの場合、通常はカップ、ソーサー、ティーポット、牛乳入れ、砂糖入れなど合計10点以上から成った

2.クリスタルはステータスシンボル

O. イワノフ / Sputnik

 ソ連では、インテリア用のクリスタルガラスや、クリスタルガラス製の食器を所有するのがステータスだった。ガラス戸の棚などのよく見える場所に、磁器の食器と並べておき、特別な日に取り出した。

ユーリー・アブラモチキン / Sputnik

 ソ連の工場ではクリスタルガラスのコップやグラス、サラダボウルや花瓶、ピッチャーや水差し、イクラ皿やニシン皿、キャンディ容器やフルーツボウルなどが生産されていた。無色透明なもののほか、様々な金属酸化物を用いて着色した食器類があった。赤色系は金、青系はコバルト、紫系統の色はマンガンが、それぞれ原材料だった。

3.磁器の像

パピキャン / Sputnik

 磁器製の小さな像は大量生産され、値段もお手頃だった。作家たちが選ぶテーマは、子供時代、童話や小説のキャラクター、有名人など、多くの人にとって身近なものだった。

アレクサンドル・モクレツォフ / Sputnik

 1957年、ソ連は世界初の人工衛星の打ち上げに成功。ここから始まった宇宙世紀は、磁器の世界にも及んだ。ソ連の家々にはロケットや宇宙飛行士をかたどった磁器の小さな像や、ユーリー・ガガーリン、ゲルマン・チトフらの胸像などが置かれるようになった。ドミトロフスキー磁器工場は、初の宇宙飛行を行った動物を記念して「ベルカとストレルカ像」を生産した。

4.壁にかかった絨毯

ユーリー・クイドイン / Sputnik

 1960年代まで、絨毯はぜいたく品だった。ソ連市民の住宅の壁には薄いゴブラン織りが飾られ、主題は主に動物で、鹿が描かれているパターンが最も多かった。絨毯はやがて一般市民にも手の届く価格になってきたが、それでも高価な物には変わりなかった。オリエンタル風で装飾付きの重厚な絨毯は時間をかけて慎重に選ばれるのが常で、床に敷かれる事は滅多になく、通常に壁に掛けて飾られた。

 部屋の高価なインテリアとしてだけでなく、実用的側面もあった。絨毯は防音効果があり、内装の不備を隠し、冬は断熱効果にも期待できた。また、トルクメニスタン製の絨毯がもっとも良いとされていた。

5.ランプシェード

ヴセヴォロド・タラセヴィッチ / Sputnik

 ソ連の住宅では、幾何学模様や草花模様にタッセルなどの飾りがついたランプシェードがよく見られた。色や生地は調度品との相性を考慮して選ばれたが、赤、バラ色、オレンジ、黄色系統の色が多かった。照明を柔らかい暖色にするのが、これらの色が好まれた理由である。また、雑誌に掲載された図をもとにランプシェードを自作する主婦も少なくなかった。

 

 *この記事のロシア語版フルバージョンは、Culture.ruで公開中