中国まで1キロ未満のブラゴヴェシチェンスク市に関する5つの事実
1.国境に位置している
ブラゴヴェシチェンスク市は1856年6月2日に創設された。ロシアで唯一、国境上に直接位置する地方行政中心都市だ。市内の河岸通りから中国の黒河市までは、わずか約750メートルしかなく、両市を隔てているのはアムール川だけだ。そのため、観光客も地元住民も、文字どおり対岸から隣国の暮らしを眺めたり、互いに行き来したりできる。フェリーでの移動は約30分、橋を渡るバスでは約2時間かかる。
2.ここには国と国を結ぶ初のロープウェイがある
ブラゴヴェシチェンスクと黒河のあいだでは、アムール川の両岸を結ぶ世界初のロープウェイが建設されている。これは実に珍しい事例だ。ロープウェイの全長は976メートル、所要時間は2.5分になる予定だ。この国境越えの手段を、年間200万人が利用すると見込まれている。ロープウェイはロシアと中国が共同で建設している。開業は2026年に予定されている。
3.かつては閉鎖都市だった
ソ連時代、ブラゴヴェシチェンスクに入るのは簡単ではなかった。国境の都市であり、外国人の立ち入りは禁止されていた。ソ連国民にも、特別通行証か地元住民からの招待状が必要だった。都市が開放されたのは、ようやく1988年のことだ。
4.都市は教会から始まった
ブラゴヴェシチェンスクの建設は、住宅や要塞の壁からではなく、教会の建立から始まった。1857年、開拓者たちはここに聖ニコライ教会を建て、その後になって初めて住宅が姿を現し始めた。この出来事は市の名称にも反映されている。ブラゴヴェシチェンスクという名は、生神女福音(受胎告知)祭に由来するものだ。
5.恐竜研究の中心地
ブラゴヴェシチェンスク周辺では、今も恐竜の化石が見つかっている。すべての始まりは1940年代末、地元の学童が町外れで見つけた珍しい骨を郷土博物館に持ち込んだことだった。のちに、それらは6500万年前にこの地に生息していた恐竜のものだと判明した。
発掘調査のおかげで、研究者たちはアムール沿岸域にしか生息していなかった2つの固有種を発見した。アムール川にちなんで名づけられた大型のハドロサウルス科、アムロサウルスと、神話の犬ケルベロスに名を由来するケルベロサウルスだ。
ここでは、頭に立派な鶏冠を持つオロロティタンの化石や、有名なティラノサウルスの親類の化石も見つかっている。今日、これらの発見物は古生物学博物館で見ることができる。