バシコルトスタン出身のバンド「AY YOLA」の曲「Homay」が話題を呼んでいる！

　ホマイは、バシキールの伝説である叙事詩『ウラル・バトゥル』に登場する人物だ。天上の世界の王であり予言する鳥、サムラウの娘である（ちなみに、サムラウは、イラン神話に登場する神秘的な鳥「シームルグ」に対応する）。彼女は、主人公ウラル・バトゥルが悪と混沌と闘うのを助ける。ホマイは光と知恵の象徴なのだ。

　動画には、遊牧民の住居「ユルト」や、バシキールの民族楽器（クライ、クイル・クブイズ、ドンブラ）が映し出され、毛皮の帽子とスタイリッシュな民族衣装をまとったアーティストたちが馬に乗っている。

　トリオ「AY YOLA」は、リナト・ラマザノフ（ボーカル、クライ）と、ルスラン・セヴェル（クイル・クブイズ）とアデレ・ムスメ（ボーカル、ドンブラ）からなる。後者の二人は父娘だ。

　 長年音楽制作を続けてきた彼らは、２０２４年に共同プロジェクトを立ち上げることを決めた。「相容れない３つの要素を組み合わせることにした。現代的なサウンド、民族音楽の響き、そして叙事詩『ウラル・バトゥル』だ。この哲学は、同名のアルバム全体に貫かれている」。こうルスランは語る。「秋の終わりまでに、叙事詩の様々な章を題材にした曲をリリースする予定だ」。

　現代的なリズムと伝統的な楽器を駆使した、興味深い曲がたくさん聴けることだろう！