タタールスタン共和国で最も有名なお菓子「チャクチャク」

アンドレイ・エフィモフ/500px/Getty Images
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「チャクチャク」は、カリカリとした蜂蜜ベースのお菓子で、独特の東洋的な風味をもつ。このお菓子は、愛と強い絆で結ばれた家族の証だ。召し上がったことはありますか?

 ロシアでは、誰もが「チャクチャク」に夢中になる。タタールスタン共和国発祥のお菓子だ。カリカリに揚げた多数の生地(一つ一つは、小さな球形をしている)を、甘い蜂蜜シロップにたっぷり浸す。これが伝統的な「チャクチャク」の作り方だ。

 タタール語で「チャクチャク」は、「少し」または「小さい」という意味だ。おそらく、このお菓子の材料となる小さな生地のことを言っているのだろう。しかし、この名前は、サクサクした生地をナイフで切る音に似ていると考える人もいる。

 このお菓子について、こんな美しい伝説がある。タタールのハーンが、息子の結婚式のために新しいデザートを作るよう料理人に命じ、数ある選択肢の中からこのデザートを選んだという。そのため、このデザートは、大きな祝賀会や結婚式で作られる、儀式的な一品とされている。とはいえ、今ではロシアのどの食料品店でも見つけることができる。

 「チャクチャク」は、食べ始めると止まらないので、ご注意を!

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