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「マヒワの小鹿君」がフォンタンカ河岸で酒を飲んだのはなぜ?
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「マヒワの小鹿君(чижик-пыжик)、どこに行っていたの?フォンタンカ河岸でウォッカを飲んだのさ」
こんな歌を聴いたことがあるだろうか?あるいは、サンクトペテルブルクで「マヒワの小鹿君」の彫刻を見たことがあるだろうか?言い伝えによれば、それは鳥を記念したものではない。
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19世紀、サンクトペテルブルク帝国大学法学部は、フォンタンカ川の岸辺にあった。
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学生たちは、黄色のボタン穴が付いた緑色の制服を着て、冬には鹿の毛皮でできた帽子を被っていた。
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制服の色とマヒワの羽色が似ていたため、学生たちは、「マヒワの子鹿君」とあだ名が付いた――。こんな都市伝説がある。
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そして、彼らについての俗謡が作られた。なぜなら、彼らは夜な夜な居酒屋に居座り、酔って堤防沿いにぶらぶら歩くのが好きだったから。
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この曲の作者は不明だ。もっとも、別の説もあり、似たような歌が、この学部が設けられる前から市内で歌われていたという。
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この「ヒーロー」の記念碑は1994年にお目見えし、サンクトペテルブルクの非公式のシンボルの1つになった。