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なぜカトリックと正教会は2025年の復活祭を同じ日に祝うのか?

Aleksey Smyshlyaev / Global Look Press
昨年は、復活祭の時期が1か月以上も違った。カトリック教会は3月31日に、ロシア正教会は5月5日にこの祭日を祝った。しかし、2025年には、すべてのキリスト教徒にとってその日付は同じ日、つまり4月20日になる。なぜそんなことが起きるのか?
Aleksey Smyshlyaev/ / Global Look Press

 キリスト教会における復活祭、すなわちキリストの復活を祝う祝日は、「移動祝日」であり、その日付は毎年変わる。キリスト教の復活祭の日付は、その原型である『旧約聖書』の「過越の祭り」(ペサハ)と同様に、太陰暦によって決定される。教会が東西に分裂する前の4世紀にすでに、春の満月の後、最初の日曜日に復活祭を祝うという規則が採用されていた。「春の満月」とはつまり、3月21日(春分の日)以降の最初の満月だ。

Sokorevaphoto / Getty Images

 春の満月後の最初の日曜日は、いつも日にちが変わった。しかし、ここで別の困難が生じた。正教会は、この日付をユリウス暦に基づいて計算し、カトリック教会は16世紀に新しいグレゴリオ暦に切り替えた。16世紀当時、その差は10日で、今日では13日に開いている。

 ロシアは1917年の革命後に、正式にグレゴリオ暦に移行したが、ロシア正教会は、今でも旧暦つまりユリウス暦に従っている。平均すると、復活祭の日付は3年に1回一致する。次に一致するのは2028年(4月16日)だ。