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いつでも大切なゲストのために焼かれたソ連の「大臣ケーキ」(レシピ)
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この大臣ケーキは、実はさまざまな名前を持っていた。「将軍ケーキ」、「ロイヤルケーキ」、あるいは「淑女の気まぐれ」などというロマンティックな名前で呼んでいた人もいた。
クラシカルなレシピはソ連時代から伝えられてきたもので、主婦たちのメモ帳に綴られ、守られてきた。すべてはちょっと変わった生地のおかげである。ケーキには3つの生地が使われているが、そのそれぞれにはケシの実、くるみ、レーズンなど驚くほどヘルシーな材料が使われている。
ケシの実は、酸化防止剤、免疫調整剤を含んでいる。くるみはプロテインやその他の栄養素を含有する食品の上位にくるものである。そしてレーズンは免疫力を高め、心臓の機能を整えるスーパーフードである。
レーズン、ケシの実、くるみを使った3つの生地を、もっとも繊細なバタークリームとコンデンスミルクで層立てにし、ケーキの表面をくるみとチョコレートグレーズで飾る。一風変わった味とエレガントなデザインであることから、あらゆるディナーパーティや祝日を彩る、食べることができる美しい装飾になること間違いない。
ケーキを上手に作るためには、前もって知っておくべきことは、3枚の生地を焼き、それを完全に冷ますのに十分な時間が必要だということである。さらに、出来上がったケーキを少なくとも1時間は冷蔵庫で休ませる必要があることも忘れてはならない。
材料(10人分):
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生地:
- 卵 4個
- ケシの実 150g
- くるみ 120g+80g(装飾用)
- レーズン 150g
- ケフィール 400ml
- 小麦粉 400g
- 砂糖 400g
- ソーダ 小さじ1
- バニラシュガー 10g
- 牛乳 250ml
バタークリーム:
- コンデンスミルク 1缶(380g)
- バター 300g
グレーズ:
- ココアパウダー 大さじ2
- 砂糖 大さじ2
- バター 50g
- 牛乳 50ml
作り方:
1. ケシの実を用意する。ケシの実を小鍋に入れ、牛乳を注ぎ、火にかけ、沸騰させたら、ケシの実が完全に牛乳を吸うまで煮る。
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2. レーズンの用意をする。レーズンに沸騰したお湯を注ぎ、半時間ほど置いておく。
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3. くるみは小さく砕く。
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4. 別の容器にケフィールとソーダを入れ、5分ほど置いておく。
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5. 深めのボウルに卵、砂糖、バニラシュガーを入れ、ミキサーで混ぜ、ふるった小麦粉を加え、ケフィールとソーダを混ぜたものを加え、ミキサーで混ぜる。
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6. 生地を3つに分け、1つにケシの実、2つ目にくるみ(くるみはすべて使わず、飾りに置いておく)、3つ目にレーズンを加える。
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7. 型に油を塗り、小麦粉をふりかけ、生地を流し込み、それぞれを180℃のオーブンで25〜35分焼く。
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8. バタークリームを用意する。室温に戻したバターを軽く泡立て、混ぜながら、コンデンスミルクを少量ずつ加え、ふわふわしたなめらかな状態になるまで泡立てる。
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9. 1枚目の生地をプレートに置き、クリームを塗ったら、上に2枚目の生地を置く。またクリームを乗せ、3枚目の生地を置く。一番上になる生地は一滑らかで、見た目もきれいなものを選ぶこと。ケーキの表面やサイドもクリームで覆う。できたら、冷蔵庫に入れ、数時間休ませる。
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10. グレーズを作る。砂糖、ココアパウダー、牛乳、バターを鍋に入れて混ぜる。
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11. 小鍋を弱火にかけ、かき混ぜ、均等に混ざるようにする。沸騰したら、火からおろし、冷ます。
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12. グレーズが均等になって、冷めたら、ケーキに乗せていく。
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13. 残ったくるみを砕き、ケーキの側面にふりかける。完成したケーキは冷蔵庫に入れ、グレーズが固まるまで半時間以上、寝かせたら、出来上がり!
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14. どうぞ召し上がれ!
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