大佐のサラダ:ソ連で作られていた真の男のための一品(レシピ)

Yulia Mulino
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 タラ肝がソ連でどのように料理されていたのかを覚えて、サラダまたはクルトンと共にアペタイザーとしておいしくいただこう。

 奇妙に思われるかもしれないが、タラ肝はシンプルでありながら、同時にかなりの珍味で、ロシアではかなり人気がある。わたし自身も、オランダに移り住んだばかりのころは、地元の店でそれを見つけるまで、タラ肝が恋しかった。

 タラ肝の何がそんなに良いのだろうか。タラ肝は、適量を摂取すれば、目によく(ビタミンA)、骨を強くし(ビタミンD)、さらに心臓にも、そして心の健康にもよい(オメガ3)。

 タラ肝は独特の香りを持っており、また見た目がよいものではないことは確かである。しかし、どう調理し、どうサーブするかが重要なのである。

 「大佐のサラダ」はソ連時代、とても人気があった。多くの食堂やレストランでも、そして家庭でも、価値あるものとされていた。

 サラダのネーミングは、重くてカロリーの高い材料で作られており、タフな男性たちに人気があるという事実に基づいている。しかも、缶詰に入った食材は常に軍の食事を連想させる。とはいえ、ソ連時代、タラ肝は珍味とされていたことから、簡単に作れるものではなく、それゆえに「大佐」という位の高い役職名が付けられたのである。

 このサラダの主な材料は、缶詰のタラ肝、卵、玉ねぎ、きゅうりである。しかし最近では、さまざまな種類があり、硬いチーズや柔らかいチーズを入れ、より栄養素の高いものも作られている。また逆に、軽いサラダにするため、セロリなど新鮮な野菜を入れて作る人もいる。もちろん、緑黄色野菜を入れれば、サラダはよりよいものになる。タラ肝は油っぽいので、このサラダにはどんなドレッシングも必要ない。ここではクラシカルなレシピを使い、刻んだディルシード、ブラックペッパー、塩、そして味をプラスするために、レモンジュースとレモンの皮を加えて作る。

 シンプルな材料の組み合わせで、特別な一品ができる。厚いクルトンか葉物野菜の上に乗せて、盛り付ける。

材料:(6〜8人分)

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  • 缶詰のタラ肝 200g
  • 卵 3個
  • キュウリ 2本(150g)
  • ネギ 1〜2本
  • ディル 50g
  • パセリ 20g
  • 塩、コショウ お好みで
  • ディルシード お好みで(なくてもよい)
  • レモンジュースとレモンの皮 お好みで(なくてもよい)

 

作り方

1. ペーパータオルを何枚か重ねて、その上にタラ肝を乗せ、余分な油を取り除く。

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2. 卵は茹でて、角切りにする。

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3. キュウリは皮をむき、小さい角切りにする。

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4. タラ肝を皿の上で切り、フォークで整える。

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5. 葉物野菜とネギをボウルに入れる。

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6. すべての材料を合わせ、混ぜる。塩で味を調える前に味を見ること(タラ肝そのものが塩辛いため)。レモン汁を数滴たらし、お好みでレモンの皮を添える。コショウとディルシードをお好みで加える。

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7. サラダはボウルに入れるか、クルトンまたはレタスの上に盛り付ける。そのままどうぞ!

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