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ロシアの4つの灯台兼教会:人の心と航路を照らす
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1.ムーロムの聖ピョートルと聖フェヴロニア聖堂
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港湾都市ノヴォロシースクのセレブリャコフ提督堤防にあるこの聖堂は、2022年にロシア正教会の最高指導者であるキリル総主教によって成聖(聖別)された。建築家フョードル・アフクセニディの設計に基づいて建てられた。
聖堂は、透かし彫りのドームと柱に取り付けられた錨と十字架のおかげで、簡単に見つけることができる。ノヴォロシースクとゲレンジクへの航路を示す灯台としても機能している。
2.キリスト生誕聖堂
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18世紀にベロエ湖(白湖)の畔に建てられたこの聖堂は、悲運に見舞われた。ヴォルガ・バルト水路の建設中に、数十の村とそのすべての建造物が水没した――クロヒノ村も含めて。
奇跡的に残った聖誕聖堂は、現存する唯一の建物だ。破壊から聖堂を救ったのは…ドーム上の灯台だ。ヴォルガ・バルト水路の建設者は、シェクスナ川の河口とベロエ湖の入り口を示すためにそれを利用したからだ。水没した地帯を通過する大型船は、聖堂の灯台で導かれた。
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時とともに聖堂は荒廃し、ドームは崩壊した。しかし、数年前から修復が始まり、今年、久々にこの聖堂・灯台の鐘楼に明かりが灯った。
3.セキルナヤ山の主の昇天聖堂
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ロシア最古の灯台・聖堂は、白海のソロヴェツキー修道院にある。修道院へは水路でしか行けないため、修道士たちは航海を習得した。16世紀には3本マストの木造帆船を使い、19世紀には自前の海運業を立ち上げた。だから、ソロヴェツキー修道院には灯台が必須だった。
そして、それは建立された。1862年、セキルナヤ山の主の昇天聖堂の鐘楼で点灯。8~11月は手動で点灯されていた。灯台は今でも機能している。
4.ミラの聖ニコラオス(ミラ・リキヤの大主教奇蹟者聖ニコライ)聖堂
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クリミアで最も高い地点にある教会は、アルシタ市近郊のマロレチェンスコエ村に聳える。2006年の建立。灯台のランタンは、球形の構造物に入っており、聖堂の主要な十字架の下にある。この聖堂は、航路沿いにはないが、灯台としての使用も可能だ。
聖堂の外装と内装は海洋を題材にしている。そこには、錨や船の鎖、帆船、さらには船員が航行の目印にする星座まで見ることができる。水難博物館もここにある。